展覧会の詳細GALLERY
展覧会名 |
荻原孝一展 |
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会期 | 2010年10月16日(土)~11月7日(日) ※会期中無休 |
場所 | 長野市岡田178-13 八十二別館1階 ギャラリー82 アクセス |
概要 |
このたびの企画展では、洋画家の荻原孝一(おぎはら こういち)を紹介します。 荻原は明治42(1909)年南佐久郡野沢町(現佐久市)に生まれ、旧制野沢中学校(現野沢北高校)を卒業後、昭和4(1929)年に東京美術学校西洋画科(現東京藝術大学)へ進み、洋画家の藤島武二から指導を受けました。 昭和13(1938)年、母校野沢中学校の図画教師となり、兵庫県への転任などを経て再び同校に戻り、昭和36(1961)年まで教鞭を執りました。 一方、全信州美術展や県展で入賞、日展にも入選し、昭和29(1954)年一水会会員に推挙されました。日本山岳画協会にも所属しヨーロッパやアメリカなどへスケッチ旅行に出かけるなど、国内外に取材した写実的な山岳画や風景画を数多く描きました。 佐久に疎開していた有島生馬らを中心に日向裕、野沢武美らと佐久油絵協会を結成し展覧会を開催するなど佐久地域の美術の振興に貢献しました。また教師として長く教鞭を執り、画家であると同時に美術の教育者として長野県の美術の発展と後進の指導に尽力しました。教え子も多く、幾多の新鋭が巣立っており、現在中央画壇で活躍している画家たちも多くいます。 荻原は山の画家として佐久の大自然、特に浅間山を愛した一人で、自然を素直に表現した写実的で透明感のある作品が多く、特に浅間山の姿をその折り折りの季節の中で捉えた、澄みきった作品は見るものの心を穏やかにします。 本展では、一水会展への出品作を中心に、デッサン・資料等も展示し、その足跡をたどります。 残照の浅間(1979)つゆあけの浅間(1973)マンドリンを持つH君(1934) |