展覧会の詳細GALLERY
展覧会名 |
野村千春展 |
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会期 | 2009年10月10日(土)~11月1日(日) ※会期中無休 |
場所 | 長野市岡田178-13 八十二別館1階 ギャラリー82 アクセス |
概要 |
野村千春は明治41年(1908)諏訪郡平野村(現岡谷市)に生まれ、平野高等女学校(現岡谷東高校)を卒業後18歳で上京、中川一政に師事し、春陽会研究所に学びました。平成12年(2000)91歳でその生涯を閉じるまで、ひたすら真実を見つめ黙して制作に打ち込みました。 平野高等女学校(現岡谷東高校)時代、同校の教師だった清水多嘉示に絵の才能を認められて画家を志しました。卒業後18歳で上京、中川一政に師事し、春陽会研究所に学びました。 昭和6年(1931)春陽会第9回展に初入選、昭和25年(1950)会友賞受賞し昭和27年(1952)春陽会会員に推挙されました。女流画家協会には創立会員として参加し、昭和27 年(1952)及び29年(1954)には大賞にあたる女流画家協会賞を受賞しました。また、昭和38年(1963)以降、長野県美術展(県展)の審査員を長年務めました。 野村の作品に女流画家特有の繊細さや優美さはありません。大地に根差した重厚な意志の強い油絵です。描く題材は限られており、初期には静物と人物を、次に大地を、そして後期は大地と平行して花を描きました。静物画も人物画も身近なものを選んで飾り立てず、描く花は自宅の庭に咲く野の花でした。諏訪湖、八王子などの山や田園の広大な風景は、厚塗りの暗い絵の具の底から明るく、多彩な色がにじみ出て、神秘的な画面を作りだしており、中川一政は暗い色調の中から輝く銀や青や黄を垣間見て、野村は"色彩家(コロリスト)"だと評しています。 野村は平成12年(2000)91歳でその生涯を閉じるまで、ひたすら真実を見つめ黙々と制作に打ち込みました。本展では、春陽会展および女流画家協会展への出品作を中心に、デッサン・資料等も展示し、その足跡をたどります。 婦人像(1950)砂漠の中の侵蝕された山(1981)野いばら(1996) |