長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
八十二文化財団では機関誌『地域文化』をはじめ、
県内の文化の調査研究の成果を報告書にまとめ発刊しております。
本誌は40号(1997年春号)で「信州の鉄道」を特集。信州の地形や産業などに着目し、峠越えの鉄道技術等の観点からその歴史を紐解いた。当時は長野新幹線開業を目前に控え、地域に寄せられる期待とともに、将来への懸念も語られていた。あれから28年が経過し、長野新幹線は北陸新幹線として延伸されるなど、鉄道を取り巻く状況は様変わりした。加えて、社会の構造や人々の価値観も時代とともに変化している。本号ではかつて産業と地域を結んできた鉄道の歩みを振り返りつつ、これからの鉄道について改めて考えてみたい。