ウインドギャラリー

八十二別館ビル 南側ウインドーで、写真展を開催しています。毎年「テーマ」を決め、4月と10月に展示替えとなります。

「信州のみずうみ」(①~④:4月~9月 展示)

 県歌 「信濃の国」 に "海こそなけれ 物さわに 万(よろ)ず足らわぬ 事ぞなき" とうたわれるように、信州は海に接することのない内陸県である。しかし日本の屋根といわれる三大山脈が聳え、彼の地を源流とする河川や谷、湖など、水資源は豊富である。
 ことに各地に点在する湖は、水や水産資源の供給源としての顔のほか、四季折々のうつくしい景観によって、古来から人々の生活や文化と深く関わってきた。周辺の動植物の生態や神事との関わりも密接である。
 白駒池 2,115m、大正池 1,490m、松原湖1,123 m、鏡池 1,150m、など、信州の湖の所在地の標高は総じて高い。そこから流れ出る水は、沢となり、川となり、大河となって、やがて海に至る。
 長い水系への思いを胸に、私は信州の湖を訪ねた。

カメラマン/阿部 祐己

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①鏡池 (長野市戸隠)標高 1,150m

 戸隠連山の麓に位置する池。周囲には2000年の歴史を持つ戸隠神社が位置し、修験道の世界さながらの空気が、今なお色濃く残っている。池そのものは農業用の溜池として作られたもので歴史は浅く、元々は湿地帯だった。名前の由来は水面が鏡のように反射して山々や景色を写すため。池から一本だけ顔を出した立ち枯れた木が古の姿を今に残している。

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②諏訪湖 (諏訪市、岡谷市、下諏訪町) 標高 759m

 県下最大の湖。古来より諏訪の “海” と呼ばれて、親しまれてきた。埋め立てが進み湖の面積は昔に比べると小さくなっている。戦後に生活排水等の影響で富栄養化が進み一時期環境汚染が深刻であったが、水質改善活動の成果により徐々に水質が向上してきた。毎年8月15日に行われる諏訪湖上花火大会はその規模、美しさから日本一とも呼ばれ、信州の夏の終わりを告げる風物詩となっている。

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③松原湖 (小海町)標高 1,123 m

 八ヶ岳の麓、小海町に位置する湖。松原湖という名前は周辺の3つの湖の総称であり、その中でも一番大きな猪名湖を指して使われることが多い。平安時代の887年(仁和3年)に発生した地震により発生した山崩れで、大月川が堰き止められて湖となった。湖畔には松原諏方神社が鎮座し、湖を囲む森には保護された原生林が生い茂る。名前の由来にもなっている松は古いもので樹齢千年を超えるものも現存する。

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④中綱湖 (大町市)標高 820m

 仁科三湖と呼ばれる湖のうち一番小さな湖。糸魚川から太平洋につながるフォッサマグナの西端に位置する。湖水は北隣の青木湖から水が流入し、南隣の木崎湖へと流出する。釣りの名所として有名で、冬季には全面結氷した氷の上にテントを張り、氷に穴を開けてワカサギ釣りに興じる人々で賑わう。湖の横を沿うように続く道路は"塩の道"として有名な千国街道。国道、鉄道と共に古道も整備され、多くの人々が散策を楽しむ。

 

 

 

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