催しEVENT

催し名

私たちの地域史・満蒙開拓の歴史(1)「大日向村と大下条村」

日時7月18日(木)、8月1日(木) 午後1時30分~3時30分[全2回]
会場伊那市生涯学習センター5階 研修室(伊那市荒井3500-1)
講師

第1回  伊藤 純郎(筑波大学人文社会系歴史・人類学専攻長・教授)
第2回   大日方 悦夫(近現代史研究者)

演題

第1回  村を挙げて満州へ 描かれた大日向村
第2回 「満洲移民」から何を学ぶか
     -佐々木忠綱村長はなぜ「分村移民」を拒んだのか-

定員60名
概要

~講師からのメッセージ~
第1回:南佐久郡大日向村(現佐久穂町大日向)は、わずか2年という短期間で村単独で200戸から300戸を満州(中国東北部)に移住させ、独立した分村である満州大日向村を建設する「単村式満州分村」を日本で最初に実行した村で、「満州分村」のモデルとして、小説『大日向村』、劇団前進座新劇「大日向村」、東宝映画や紙芝居「大日向村」などで全国に喧伝されました。本講座では、80年前の本隊出発(1938年7月)から浅間山麓への再入植と昭和天皇の巡幸(1948年10月)までの10年間を対象に、大日向村の満州分村の実態と創られた神話について、メデイアの視点から考えたいと思います。
第2回:戦後74年、あらためて「満洲移民」の歴史を振り返り、それが現代に何を問いかけているのか、考えてみたいと思います。講座では、国策として推進された満洲「分村移民」に地域リーダーとして賛否の決断を迫られた村長の一人、大下条村(現在の阿南町)村長佐々木忠綱をとりあげます。佐々木村長は、満洲への「分村移民」に最後まで抵抗し、そして拒みました。佐々木村長は、なぜ「分村移民」に反対したのか。国策を拒んだ村長の信念とは何だったのか。この問題について、佐々木村長の村政運営、そして彼を支えた「仲間」の存在に注目しながらお話ししたいと思います。佐々木村長の軌跡を辿りながら、現代に生きる私たちにとって「満洲移民」の歴史とは何か、そこから何を学び、何を受け継ぐのか-そんなことを考える機会にできればと思っています。


受講料会員1,000円、一般2,000円(2回分)
催しコード12