催しEVENT

催し名

日本の音楽・音楽文化を創った人々(佐久穂町会場)

日時6月20日(金)、7月4日(金) 午後1時30分~3時30分 [全2回]
会場佐久穂町生涯学習館「花の郷・茂来館」メリアホール(南佐久郡佐久穂町大字海瀬2570)
講師

中山裕一郎(信州大学教育学部教授)

定員100名
概要

伊那市高遠出身の伊澤修二と小諸市出身の神津専三郎は、近代日本が唱歌(音楽)教育をスタートさせる際にきわめて大きな役割を果たしました。2人は師範教育視察のためにアメリカに渡ります。滞在したアメリカの小学校で音楽の授業を目にした伊澤は、実施の遅れていた唱歌教育を始めるべきであると、当時の当時の文部卿(文部大臣)に建議します。結果、音楽取調掛の初代掛長となった彼は、アメリカ人メーソンの協力を得、日本初の音楽教科書『小学唱歌集』(全3編)を編纂しました。その伊澤の右腕として音楽取調掛の実質的実務を担当したのが神津でした。語学力に秀でた神津は、私たちが現在使っている多くの音楽用語を翻訳し、整理しました。

講座の第1回では、この伊澤と神津の足跡をたどります。また、この『小学唱歌集』に収められた計91曲の内容にも触れていきます。

第2回は、中野市出身の中山晋平を中心に取り上げます。松代出身の松井須磨子によって歌われ大ヒットした「カチューシャ」「ゴンドラの歌」の作曲者である彼は、〈ヨナ抜き短音階〉による「船頭小唄」によって、その後の歌謡曲発展の礎をつくりました。彼は常に大衆の側に立ち大衆に愛される歌を数多く作曲しました。

第1回 伊澤修二と神津専三郎

第2回 中山晋平

受講料会員1,000円、一般2,000円
催しコード20