催しEVENT

催し名

「源氏物語」-千年を生き抜く魅力 参- 

日時4月16日(月)、5月14日(月) 、6月18日(月)午後2時~4時 〈全3回〉
会場八十二別館 4階 AV教室 (長野市)
講師

堀井正子(文学研究家)

定員100名
概要

 日本書紀などの歴史書は公的な価値ある記録、物語は女や子どものなぐさみもの。そう言われた時代に、紫式部は、歴史書が記録できるのは人生のほんの一端。物語のほうにこそ、人間の美醜悪意とりまぜた真実が追究され、人間の生きるべき道もより深く描かれていると、戦いを挑みました。その挑んだ結果が「源氏物語」です。

 かくて「源氏物語」は作者がうみだしたフィクションでありながら、それ以前にかかれた物語世界をはるかに越えて、紫式部の生きた時代、平安貴族の真実を、リアルに描きこんでいます。そのリアルさが、千年の時を越えても色あせることなく私たち読者の心をうつ力になっているのだと思います。

 そんな視点から、「源氏物語」の世界を、春と秋、3回ずつ、2年ほどかけて、読んでいく企画の3回目です。ときには原文を朗読して紫式部の息づかいにふれ、ときには絵画に描かれた「源氏物語」の世界にもふれていきたいと思います。

 4月 若菜から幻の巻へ(一) 夫婦の崩壊

 5月 若菜から幻の巻へ(二) 連鎖する夫婦の崩壊

 6月 源氏物語が描いた親子の情

受講料会員1,500円、一般3,000円
催しコード02