催しEVENT

催し名

「源氏物語」-千年を生き抜く魅力 壱- 

日時4月18日(月)、5月9日(月) 、6月13日(月)午後2時~4時 〈全3回〉
会場八十二別館 AV教室 (長野市)
講師

堀井正子(文学研究家)

定員80名
概要

 日本書紀などの歴史書は公的な価値ある記録、物語は女や子どものなぐさみもの。そう言われた時代に、紫式部は、歴史書が記録できるのは人生のほんの一端。物語のほうにこそ、人間の美醜悪意とりまぜた真実が追究され、人間の生きるべき道もより深く描かれていると、戦いを挑んだ。その挑んだ結果が「源氏物語」。

 かくて「源氏物語」は作者がうみだしたフィクションでありながら、それ以前にかかれた物語世界をはるかに越えて、紫式部たち、平安貴族の真実をリアルに、いかにもリアルに描きこんでいます。リアルな現実にしっかり根ざしたフィクション、これが、千年という長い時をこえても、色あせることなく、私たち読者をうつ力になっているのだと思います。

 そんな視点から、「源氏物語」の世界を、春と秋、3回ずつ、2年ほどかけて、読んでいきましょう。ときには原文を朗読して紫式部の息づかいにふれ、ときには絵画に描かれた「源氏物語」の世界にもふれていきたいと思います。

4月 源氏物語の時代

5月 若紫の明るさと藤壺密会の闇

6月 雨夜の品定め - 中の品(中流貴族)の女性の魅力

受講料会員1,500円、一般3,000円
催しコード1