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史跡

浅間火山観測所(湯の平)跡 アサマカザンカンソクジョ ユノタイラ アト 1件

指定区分・種別市-指定-史跡
内容史跡その他
指定年月日令和 06/05/21
時代区分明治時代
年代1911年(明治44)
作者
所在地小諸市菱平字高峰 高峰国有林2166イ林小班
寸法・材質・形状面積578平方メートル
概要解説浅間火山観測所(湯の平)跡は、浅間山火口の西南西約2.3キロメートルにある湯の平に位置する。明治44年(1911)に、長野県により建設された我が国最初の火山観測所の跡である。同年8月26日に地震計を据え付けて観測を開始し、昭和4年(1929)に観測を中止した。その後、同22年(1947)に浅間山噴火による火災のため建物は焼失している。科学的な火山の常時観測を実施することで、火山災害に対する不安の解消と、噴火にかかる注意喚起、精緻な情報提供を実現することを目的に設立された。当施設は浅間山の観測を主任務とし、この場所で、地震計を用いた火山性地震の観測、気象観測、火口観測等による地震火山気象の観測が行われた。観測所建物は木造平屋建、面積は建設当初約20坪(66平方メートル)、大正9年(1920)増築後は約30.5坪(100.65平方メートル)、間取りはコンクリート製の地震計台がある観測室、事務所、宿直室で構成された。また、建物前面に百葉箱のある観測露場が設けられ、大正9年には西側に物置、押入、湯殿、便所が増設された。さらに、時期は不明であるが、風向を計測する木柱、警察電話線を引き込む電柱、主屋の東側に物置と思われる小屋も設置され、電話線は後に時刻補正用の無線報時受信としても利用されていた。
交通案内天狗温泉浅間山荘登山口より徒歩2時間

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する文化財保護行政主管課へお問い合わせください。

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