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有形文化財

旧宮島家住宅 キュウミヤジマケジュウタク 1棟

指定区分・種別町-登録-有形文化財
内容民家建築
指定年月日令和 6/03/13
時代区分江戸時代
年代1790年(寛政2)
作者
所在地下伊那郡高森町吉田1067
寸法・材質・形状主屋-木造、本棟造、延床面積449.57平方メートル
概要解説地域の方々から「酒屋」と呼ばれ、赤煉瓦の煙突とともに地域のシンボル的な木造本棟造の建物として誰からも愛されてきた宮島家住宅(現在は株式会社戸田屋の所有)。旧宮島家主屋の建築年代は、鬼瓦に「寛政二年戌三月吉祥日」と銘がある。また、桁行10間、梁間8間半の大きな建物であり、国の重要文化財である寛政11年(1799)建築の竹ノ内家住宅(桁行8間、梁間7間半)と比べても規模が大きく、建築年代も古い建物である。さらに、木造本棟造主屋の1階2階とも、建築時の間取りの座敷や広間などが大きな改修もなくそのまま残されている。主屋玄関上には「酒林」と呼ばれる杉玉が受台を付けて飾られ、かつての造酒屋の象徴として当時を偲ばせている。酒林を飾っている大きな唐破風の屋根と丸彫りの彫刻が光る台座は、明治16年(1883)に坂田亀吉(木曽亀)によって造られたと伝えられており、同年、吉田の吉川氏氏神神社本殿を建造していたとき、宮島氏が依頼して造られたものと言われている。その他、明治21年(1888)建築の木造切妻2階建の酒蔵や嘉永5年(1852)建築の穀蔵、道具蔵・文庫蔵等宮島邸全体が建築当時の姿を残し現在に引き継がれており、一帯が歴史的な雰囲気を醸し出している。また、旧宮島家住宅周辺の地域は、本棟造民家8棟、養蚕民家3棟と江戸・明治の民家が密集し、かつての農村原風景が残されている貴重な集落群が残る地域でもある。 
交通案内JR飯田線市田駅から車で約7分徒歩約30分、中央自動車道座光寺スマートICから車で約10分 

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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