長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 国-登録-登録有形文化財 |
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内容 | 登録・産業三次(交通・通信・商業・金融保険・サービス業) |
指定年月日 | 令和 6/03/06 |
時代区分 | 昭和時代 |
年代 | 1933年(昭和8) |
作者 | |
所在地 | 松本市大字里山辺451-7ほか |
寸法・材質・形状 | 木造3階建、入母屋造、瓦葺 |
概要解説 | 旅館すぎもとは、東部山裾の湯ノ原、通称美ケ原温泉郷に位置し、湯治場として親しまれてきた。敷地は、領主が入浴保養逗留する御殿の湯、山家(山辺)茶屋が設けられた場所の一部である。御殿の湯焼失後に山辺温泉旅館協同営業組合が建てた山辺ホテルが取り壊され、跡地の一部に建てられた新築当時の絵葉書に「旧御殿 内湯旅館 壽喜本」と表記されている。松軒楼は本館にあたり、木造3階建て、瓦葺き入母屋の屋根と真壁の外壁に横長の開口がとられ欄干が巡らされた、昭和初期の温泉旅館街に多く建てられた意匠である。施工は地元(当時波田村)の宮大工系工務店で、寺社仏閣など伝統建築を多く手掛けていた合資会社雲井商会である。1963年(昭和38)の改修工事には古民家再生で知られる降幡廣信氏が関わっており、氏の設計事務所設立年の初期の仕事となる。昭和初期に多く建てられた温泉旅館の特徴を色濃く残す、今では希少になりつつある木造3階建ての旅館建築である。 |
交通案内 | JR松本駅お城口からバスで約25分、長野自動車道松本ICから車で約20分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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