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天然記念物

部奈の埋もれ木跡のあるミソベタ層 ベナノウモレギアトノアルミソベタソウ 1カ所

指定区分・種別町-指定-天然記念物
内容地質・鉱物
指定年月日令和 5/02/01
時代区分時代区分なし
年代
作者
所在地下伊那郡松川町生田(場所の詳細は非公開)
寸法・材質・形状火山泥流堆積物
概要解説ミソベタ層は諏訪地方で活動した塩嶺火山からもたらされた火山泥流が堆積した地層で、濡れるとべたついた味噌のような印象をうけることから「ミソベタ層」と呼ばれる。約180万年前-100万年前の一時期に塩嶺火山が噴火し、火山泥流が伊那谷へ流れ込んで堆積したものと考えられ、現在は松川町生田部奈から飯田市下久堅までの竜東側に厚さ10m以下で分布が確認されている。そのなかでも、松川町生田部奈にあるミソベタ層の露頭には、火山泥流に巻き込まれた樹木が風化してできたとみられる111本もの埋もれ木跡(空洞)が存在する。埋もれ木跡の最大は太さ32cm、長さ576cm以上で、形状は直線状、割れた板材状、枝分かれした部分、木片の一部が残存したものなどがある。このような埋もれ木跡が集中的に発見された例は他地区にはなく、伊那谷がどのように形成されてきたかを知るための標本として希少で学術的価値の高い自然遺産である。
交通案内JR飯田線元大島駅から車で15分、中央自動車道松川ICから車で20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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