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有形文化財

八風山遺跡群出土品 ハップウサンイセキグンシュツドヒン 100点

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容考古資料
指定年月日令和 5/01/26
時代区分先土器時代
年代後期旧石器時代-縄文草創期
作者
所在地佐久市中込2913(佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所)
寸法・材質・形状ガラス質黒色安山岩などを使用して製作された石槍(長さ20.6cm、幅6.2cm、厚さ1.7cm)、石刃(長さ8.9cm、幅3.6cm、厚さ1.4cm)、ナイフ形石器(長さ7.3cm、幅3.2cm、厚さ1.0cm)ほか、掻器、削器、剥片、接合資料など
概要解説八風山遺跡群は佐久市東方の群馬県境に位置し、良質な「ガラス質黒色安山岩」の原産地として知られる八風山の山麓に広がる。発掘調査の結果、八風山Ⅱ遺跡からは約36,000年前の「石刃技術」を駆使したナイフ形石器の素材となる石刃製作跡が発見され、原料から石器製作の残滓に至る石器群が出土した。接合関係から母岩の復元もでき、当時の石器製作工程が明らかになった。また八風山Ⅰ遺跡及び同Ⅳ遺跡B地点からは約16,000年前の「両面調整技術」を駆使した大型石槍製作跡が発見された。特に後者では石器群が4か所に集中して出土し、良好な接合関係から長さ十数cmに及ぶ石槍の完成品を遺跡外に持ち出していた石器製作集団の具体的な行動パターンが復元された。本資料は良質な石材資源に恵まれた原産地を背景として後期旧石器時代の初頭及び縄文時代への移行期という変革期に発達した石器製作技術と人類の行動パターンの実態を解明する上で高い価値を有する。
交通案内JR小海線北中込駅から徒歩で10分、上信越自動車道佐久ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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