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有形文化財

藤ヶ城跡井戸 フジガジョウアトイド 1基

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容石造文化財
指定年月日令和 4/06/30
時代区分江戸時代
年代1864年(元治元)
作者
所在地佐久市岩村田2646-4
寸法・材質・形状井戸枠 長辺133cm、短辺130cm、高さ72cm、内部 水面までの深さ約18m
概要解説藤ヶ城は岩村田藩内藤家の居城である。元来、陣屋格であった内藤家は、安政5年(1858)に6代藩主正縄(まさつな)の功績により城主格に進んだ。その後、文久元年(1861)に7代藩主正誠(まさあきら)により築城が計画され、元治元年(1864)に藤ヶ城を竣工し、岩村田藩陣屋に代わる政務の拠点とした。「藤ヶ城跡井戸」は、竣工時に描かれたとされる「岩村田御新城分間縮図」に記載される6箇所の井戸のうち完存する唯一の井戸であり、絵図にも記載され移設のうえ現存する他の井戸枠と同様の作りであることから、藤ヶ城築城時に作られたものと考えられる。井戸枠は溶結凝灰岩を加工して組まれており、井戸内部は円形の野面積みを採用し、台地南端の要害の地に築かれた藤ヶ城の水源確保のための労力や幕末の井戸掘削技術を知ることができる。
交通案内JR小海線岩村田駅から徒歩で20分、上信越自動車道佐久ICから車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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