長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形民俗文化財 |
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内容 | 信仰(有形民俗) |
指定年月日 | 令和 4/12/14 |
時代区分 | 江戸時代 |
年代 | 板絵着色江戸柿問屋絵馬1814年(文化11)、板絵着色立石柿出荷天竜川通船絵馬1838年(天保9) |
作者 | 板絵着色江戸柿問屋絵馬 不明、板絵着色立石柿出荷天竜川通船絵馬 古田鷹麿 |
所在地 | 飯田市立石140(立石寺) |
寸法・材質・形状 | 板絵着色江戸柿問屋絵馬:屋根形 縦111.3cm、横136.5cm、板絵着色立石柿出荷天竜川通船絵馬:長方形 縦127cm、横182cm |
概要解説 | 立石寺立石柿絵馬2点は立石寺本堂の向拝に掲げられている大絵馬で、江戸の柿問屋や、天竜川の水運業者によって奉納されたものです。これらの絵馬は現在も地域の特産品である干柿や果樹栽培の源流を描いた絵画史料です。江戸時代において、立石柿の串柿は重要な産業であり、出荷先の江戸では正月の縁起物として広く取り扱われる有名な特産品でした。2つの絵馬はそうした立石柿を物語っています。これらの絵馬には天竜川の通船や中馬、天竜川の河口の湊に運ばれた物資が海運によって江戸に輸送され、問屋の倉に収まるまでの様子が克明に描かれています。また、奉納者として記された人々の中には、江戸の市場に関わる文書や満島番所に関わる文書等にも名前が記されています。このため、2枚の絵馬を合わせ見ることで、立石柿の流通や、江戸との繋がり、天竜川の物資輸送の実態を知ることができます。ほかにも天竜川通船における最大の難所であった「矢倉の滝」や河川中の大岩など今は見ることのできない天竜川の姿とともに、道路や立石寺をはじめとする寺社、土蔵が建ち並ぶ問屋の屋敷の様子、周辺の地勢など、当時の様子を今に伝える資料です。 |
交通案内 | JR飯田線飯田駅から市内バス三穂線「高本下バス」亭から徒歩5分、中央自動車道飯田ICから車で21分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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