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有形文化財

菱田春草筆「富嶽」 ヒシダシュンソウヒツ フガク 1幅

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容絵画
指定年月日令和 1/06/12
時代区分明治時代
年代1908年(明治41)
作者菱田 春草
所在地飯田市追手町2-655-7(飯田市美術博物館)
寸法・材質・形状縦108.5cm、横41.1cm、絹本著色、軸装
概要解説明治時代、日本画の発展に力を尽くした飯田出身の画家、菱田春草の作品。春の穏やかな気配の中に、凛と立つ富士の姿が描かれ、下方には松の生じる砂州を排しており、三保の松原と富士を描いた伝統的な画題である。本作品中央にある霞の描写は朦朧体の典型的な表現であるが、「富嶽」には初期の朦朧体特有の色彩の混濁が見られず、海面には点描風の彩を施し、松原の一部には鮮烈な緑を用いている。このような傾向は明治30年代後半からみられるようになるが、これは、朦朧体批判を受けた後、欧米遊学を経て帰国し、彩色の研究に邁進していたころの作品である。
交通案内JR飯田線飯田駅から徒歩20分、中央自動車道飯田ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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