長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
---|---|
内容 | 彫刻 |
指定年月日 | 令和 2/03/27 |
時代区分 | 平安時代 |
年代 | 平安前期(10-11世紀) |
作者 | |
所在地 | 松本市内 |
寸法・材質・形状 | 木造彫眼素地、像高-菩薩形立像 132cm、天部形立像1 154cm、天部形立像2 146.5cm |
概要解説 | この3躯の像は、いずれも平安時代前期(10世紀~11世紀)の作と推定され、長野県内に残る木彫像としては最古級のものといえる。菩薩形立像は、衣文の彫りは鎬立ち、両脚部の間に渦文をあらわすなど、平安時代前期の作例に通ずる表現がみられる。その他2躯の像は、用材の特徴や保存状況からみていずれも菩薩形立像とほぼ同時期の制作と考えられる。また3躯の像には、彫刻しづらい節目の多い材木があえて用いられていることも分かっており、造像には何らかの霊験をもつ霊木を使用したと考えられる。これらの像は元々県外にあったが、明治期に蚕糸業で財を成した所有者の祖先が、昭和初期に購入したとされている。蚕糸業の発展という松本地域の歴史の中でこの地に招来され、大切に残されてきた仏像群といえる。 |
交通案内 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます