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有形文化財

菱田春草筆「鎌倉時代闘牛の図」 ヒシダシュンソウヒツ カマクラジダイトウギュウノズ 1幅

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容絵画
指定年月日平成 30/07/18
時代区分明治時代
年代1894年(明治27)
作者菱田 春草
所在地飯田市追手町2-655-7(飯田市美術博物館)
寸法・材質・形状縦42.3cm、横57.6cm、絹本著色、軸装 
概要解説激しく争う2頭の牛や、それを取り巻く群衆の姿を描き、都路の喧噪ぶりを伝える作品である。大和絵の筆法による鮮やかな色彩と明確な輪郭線を用いるが、金泥による霞を描き、空間性と光の効果もあらわしている。本図は明治27年(1894)4月10日から16日にかけて東京美術学校で開催された「授業成績物展覧会校友会臨時大会」の校友会臨時大会への出品作品で、賞牌第二席の受賞作である。展覧会終了後に兄の為吉へ贈られ、以降代々に渡って菱田家が所蔵してきたが、平成30年(2018)3月に飯田市が取得した。春草は、東京美術学校時代に校長の岡倉天心の指導方針により、日本の伝統的な手法を学び、また、西洋絵画の写実技法なども学んだ。このことがのちの朦朧体へと続く春草の基本姿勢となっている。落款の「秋江」は春草が明治26年(1893)から29年(1896)にかけて用いた画号である。
交通案内JR飯田線飯田駅から徒歩20分、高速バス「商工会議所」下車10分、中央自動車道飯田ICから車で15分 

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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