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有形文化財

野村家地蔵菩薩像 ノムラケジゾウボサツゾウ 1躯

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容彫刻
指定年月日平成 29/07/25
時代区分鎌倉時代
年代鎌倉末期
作者
所在地駒ヶ根市中沢
寸法・材質・形状像高95.5cm、面幅14.2cm、裾張29.1cm、輪光背の直径35cm、桧材、寄木造
概要解説野村家が古くから家の守り本尊として護持してきた木造地蔵菩薩像である。地蔵菩薩は一般の僧侶の姿をし、錫杖を突いて迷いの世界を尋ね回って庶民の苦しみを救済するという。野村家の地蔵菩薩像は、左足の先が欠けており像全体に火災にあった形跡も見られる。野村家地蔵堂はもと上割百々目木(どどめき)にあったが、無宿人の失火により堂が焼失、昭和9年(1934)、現在地に地蔵堂を再建し像を遷座、現在に至っている。現在地蔵堂内(間口2間、奥行3間)には地蔵菩薩像を納めた9尺四方の堂があり、移転当時鎌倉某寺の経堂を買い求めたものであったという。この時、錫杖も鎌倉で求めて補ったという話もあるが、いずれにしても像は中央仏師の手になるものに間違いなく、洗練された簡素な美しさは人の心をうつものがある。首に補修の痕跡がみられる。台座は後世の作と推定される。
交通案内中央自動車道駒ヶ根ICから車で約15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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