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有形文化財

生安寺の木造地蔵菩薩半跏像 ショウアンジノモクゾウジゾウボサツハンカゾウ 1躯

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容歴史資料
指定年月日平成 30/02/23
時代区分江戸時代
年代1788年(天明8)
作者竹崎 石見
所在地松本市蟻ヶ崎4-5-39
寸法・材質・形状総高81.5cm、像高46.0cm、寄木造、彩色、光背付、岩座、錫杖
概要解説本像は、天明8年(1788)江戸仏師で祐天寺の仏像を多く制作している竹崎石見による作で、寛政9年(1797)祐天寺6世全祐から松本本町の光明院へ奉納されたものである。享保3年(1718)、松本藩主水野忠周の夢枕に高僧祐天上人が現れたことが発端となり、80年後光明院の地蔵菩薩像が祐天寺に遷座し、代わりに本像が光明院に遷されている。明治の廃仏毀釈で光明院が廃され所在不明となっていたが、平成28年(2016)に生安寺で所在が確認された。像に残る制作者や年号の墨書等は『江戸名所図会』等の記載と一致する。本物件は作者・制作年代・来歴がはっきりしており、仏像を巡る特異な伝承や多くの文献の存在から、松本藩主(水野氏)や江戸祐天寺と松本光明院とのかかわりや、仏像を信仰した松本や江戸の人々の歴史を語る上で貴重である。
交通案内JR篠ノ井線松本駅から車で10分、長野自動車道松本ICから車で20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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