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有形文化財

千鹿頭社拝殿 チカトウシャハイデン 1棟

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容神社建築
指定年月日平成 30/02/23
時代区分江戸時代
年代1811年(文化8)/1933年(昭和8)改修
作者
所在地松本市里山辺5203-1
寸法・材質・形状寄棟造、木造、茅葺
概要解説本物件は、千鹿頭山の信仰を伝える重要な建物であるといえる。とくに、元和4年(1618)に松本藩領が高島藩領へと分領された歴史と関わりながら、その境内地が二分されつつもその地境の上に建つという旧態をとどめる点は興味深く、すでに松本市重要文化財に指定されている本殿とともに、その歴史的価値は高い。また、松本市に現存する茅葺の拝殿は少なく、類例の確認調査からは本件を含めて4件ほどしか現存しておらず、資料的価値も高い。建設年は、神社に保管されている棟札によれば、文化8年(1811)に再建されたことが記録されている。この年代は、建物の正面に設けられた虹梁の渦の絵様などとも時代的に対応する。また、棟札によれば、大工は木曽原野村(現・木曽町の一部)の田矢喜八と永渡庄助であり、当地域と木曽地域との交流を伝える。その後、昭和8年(1933)に改修が行われてはいるものの、その改修も基本的な構成を踏襲して行われたもので、同時期に建てられた社務所とも様式を同じにしており、境内地の歴史的景観を形作っている。
交通案内JR篠ノ井線松本駅から車で15分、長野自動車道松本ICから車で25分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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