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有形文化財

絹本著色九字名号 ケンポンチャクショククジミョウゴウ 1幅

指定区分・種別町-指定-有形文化財
内容書跡・典籍・古文書
指定年月日平成 29/11/27
時代区分室町時代
年代室町時代
作者
所在地上水内郡飯綱町平出794
寸法・材質・形状縦122.0cm、横35.8cm、絹本著色
概要解説阿弥陀仏への帰依を表す「南無不可思議光如来」のいわゆる九字名号が書かれた掛幅である。浄土真宗開祖親鸞の真筆と称して彦坂家に伝来した。名号部分は金泥で蓮華座を伴い、上・下段にそれぞれ色紙形に賛文が書かれていた痕跡が残る。こうした様式は初期の浄土真宗において礼拝対象として重んじられた「光明本尊」の類型に属するものである。制作時期は特定できないが、おおむね室町時代中期以前とみられる。彦坂家は戦国時代にこの名号を携えて三河国から来住し阿弥陀堂を構えたと伝える。この名号の存在は江戸時代には北国街道沿いの名所として著名になり参詣者を集めた。全国的な旅行案内の書物に紹介され、菅江真澄や小林一茶などの文人の紀行文にも登場している。
交通案内しなの鉄道牟礼駅から車で10分、上信越自動車道信州中野ICから車で20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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