長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
---|---|
内容 | 神社建築 |
指定年月日 | 平成 30/03/09 |
時代区分 | 江戸時代 |
年代 | 1861年(文久元) |
作者 | |
所在地 | 長野市浅川一ノ瀬3 |
寸法・材質・形状 | 拝殿-間口3間、奥行2間、懸造、入母屋造 |
概要解説 | 八櫛神社の社殿は、弘化4年(1847)の善光寺地震によって崩落し、現在の社殿は文久元年(1861)に再建されたものである。構造は、拝殿から岩窟の奥へと幣殿を経て、石像の安置される奥殿へ続く構成になっている。拝殿は入母屋造、間口3間、奥行2間の規模で、急崖に築造された懸造(懸崖造)である。一般的な懸造の多くは床下の長い柱で支えられているが、八櫛神社社殿は建物の大部分を奥の岩に穴をあけて出した3本の水平材で支えている。“てこ”の原理によって水平材を支え、片持ち梁を岩から突出させた構造になっていて、極めて独特である。八櫛神社は「ブランド薬師」の名で広く知られ、名称の謂れは諸説あるが、不落堂、フラン堂、ふらん堂などと江戸時代の書物には記されている。嘉永2年(1849)の『善光寺道名所図会』には「ぶらんど薬師」の名称が登場し、古くから信濃国の名所であったことがうかがえる。 |
交通案内 | JR長野駅からループ橋経由戸隠高原行バス「浅川農協前」下車参道入口まで徒歩20分、上信越自動車道長野ICから車で30分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます