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史跡

惣兵衛堤防関連史跡群 ソウベイテイボウカンレンシセキグン 3基

指定区分・種別町-指定-史跡
内容治山・治水施設
指定年月日平成 29/03/03
時代区分江戸時代
年代江戸時代
作者中村 惣兵衛
所在地上の亀甲石-下伊那郡高森町吉田478-11 下の亀甲石-下伊那郡高森町下市田2053-2 嘉永の水天宮碑-下伊那郡高森町下市田2980-10
寸法・材質・形状上の亀甲石-高さ約1.5m、幅約2.1m、自然石 下の亀甲石-高さ約0.5m、幅約0.8m(地上露出部)、自然石 嘉永の水天宮碑-高さ約2m、幅約1.3m
概要解説本件は惣兵衛堤防に関連する遺跡であり、地元耕作者組合により大切にされてきたものである。正式には、下市田村大川除といい、江戸時代後期寛延3年(1750)から宝暦2年(1752)にかけて飯田藩第7代藩主堀親長の命によって築かれたものである。名工として名を馳せていた飯田の石工、中村惣兵衛を土工長としたので通称「惣兵衛堤防」と呼ばれる。堅牢堅固な堤防は暴れ天竜から沿岸一帯を守り、市田のみならず、座光寺・上郷までの250町歩にも及ぶ美田が開発された。昭和36年(1961)6月に伊那谷を襲った36災害により200年余にわたり美田を守り続けた堤防も遂に決壊流失してしまった。現在は起点側の一部が残存するのみであるが、暴れ天竜と長年に亘り戦ってきた地域の歴史を語るものであり、流域の土木・治水遺産として重要な文化財である。
交通案内JR飯田線市田駅から車で5分、中央自動車道松川ICから車で20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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