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有形文化財

立鼓柄刀 リュウゴヅカトウ 1振

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容考古資料
指定年月日平成 28/12/22
時代区分飛鳥時代
年代飛鳥-奈良時代
作者
所在地佐久市中込2913(佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所)
寸法・材質・形状全長63cm、刃幅4.5cm、鉄、銅
概要解説この立鼓柄刀は、佐久市臼田法院塚に所在する蛇塚古墳から昭和59年(1984)の発掘調査により、佐久市指定有形文化財の「蕨手刀」(平成5年7月指定)とともに出土した。蛇塚古墳は南佐久地域最大規模の横穴式石室を有する古墳で、築造時期は8世紀代と推定されている。立鼓柄刀は古墳の副葬品として発見されることが多く、東北地方出土のものが多く知られ、この刀は、保存修復の結果、その形状から「立鼓柄刀」であることが確定した。柄の部分が「鼓」のように湾曲し、茎に木を添えず、直接、糸や紐などを巻いて柄とする古代の刀で、全長63センチメートルの大型品である。刀切先部までもが完全に残存し、鍔や4種類の鞘金具が完存する優品である。制作年代は鞘金具の形態から飛鳥-奈良時代(7世紀後半-8世紀代)と判断される。長野県内においては、この他に昭和17年(1942)頃に茅野市矢ケ崎で発見された1振が確認されているのみであり、長野県内の古墳で蕨手刀と組み合わされて副葬された事例として初見である。
交通案内JR小海線北中込駅から車で5分、上信越自動車道佐久ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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