長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 国-指定-史跡 |
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内容 | 城跡 |
指定年月日 | 平成 29/02/09 |
時代区分 | 室町時代 |
年代 | 室町-戦国時代 |
作者 | |
所在地 | 井川城-松本市井川城1-4552-ロほか 林大城-松本市里山辺5348ほか |
寸法・材質・形状 | |
概要解説 | 国史跡小笠原氏城跡は井川城跡と林大城で構成されている。井川城は14世紀頃に信濃国守護小笠原貞宗が本拠地としていた。 井川城を築いた時期は明確ではないが、「小笠原系図」では貞宗の子政長が元応元年(1319)に井川館に生まれているので、鎌倉時代の末にはこの地に移っていたとも考えられる。現在、指定されている地域は、頭無川が濠状に取り囲んで流れており、主郭の一部と推定される。その一隅にある小高い塚は櫓跡という伝承もある。林城は大嵩崎集落をはさんで、南北に林大城と林小城が相対した信濃国守護小笠原氏の本城。林大城と林小城をあわせて林城とも呼ばれている。 林城の築城年代については、小笠原長朝が嘉吉3年(1443)に林城で生まれていることが「小笠原系図」に書かれており、長朝の父である小笠原清宗の時代に築城され、井川館から移ったものと考えられる。しかし、天文19年(1550)に城主小笠原長時が甲斐の武田晴信(信玄)に攻められて自落した。主郭の周囲には北から東にかけて土塁がめぐり、特に東側中央には野面積(のづらづみ)の石積が残っている。 |
交通案内 | 井川城:JR篠ノ井線松本駅から徒歩15分、林大城:JR篠ノ井線松本駅から車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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