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有形文化財

放光庵の石造地蔵菩薩立像 ホウコウアンノセキゾウジゾウボサツリュウゾウ 1躯

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容歴史資料
指定年月日平成 28/03/23
時代区分江戸時代
年代1669年(寛文9)
作者
所在地松本市大手5-376
寸法・材質・形状総高152cm、石造、舟形光背、蓮華座一体 
概要解説寛文9年(1669)に、入山辺堀ヶ沢産の通称「ホリガサ」という石材を用い彫刻された、舟形光背の浮彫り石造延命地蔵菩薩立像で、顔等一部に金泥が施されている。松本城下町の東、餌差町を出た旧清水村の放光庵の本尊として、平成27年(2015)の堂宇解体まで堂内に安置されてきた。光背に陰刻された施主の一人、廣井作次兵衛の「生国相州根布川」(「州」は「刀」を3つ用いた1字)という文字から、過去に石材自体を相州産とみる研究報告があったが、今回、石材の同定を実施し、入山辺の「堀ヶ沢からもたらされた可能性が高い」という科学的な分析による所見を得た。松本市において、石造彫刻が盛んになるのは元禄年間以降であり、本像はこれに先行する。蓮華座を一体で彫り出す手法や舟形光背の中に頭光を表現しているところに制作年代の古さがうかがわれる。その大きさにおいては、制作年不明の旧念来寺の六地蔵と並び、松本市の石仏としては最大の規模である。一方で、この石像に刻まれた多くの人名については、全く解明できていない。
交通案内JR篠ノ井線松本駅から車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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