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有形文化財

牛伏寺銅伏鉦 ゴフクジドウフセガネ 1点

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容考古資料
指定年月日平成 27/07/07
時代区分平安時代
年代平安時代
作者
所在地松本市内田2573
寸法・材質・形状高さ4.9cm、上面径10.8cm、銅、鋳造 
概要解説平成22年(2010)5月9日に、牛伏寺境内の東の標高1,180メートル付近の「堂平」の発掘調査により出土したものである。面径10センチメートル余の小型の遺品である。鉦には鉦鼓と伏鉦の2種類があるが、本品は底裏に小さな3脚を共鋳しているため、伏鉦として作られたものである。耳・脚も含んで一鋳しており、銅厚も十分に確保されていて、小型ながら破綻のない端正な形姿を見せている。総体が錆に覆われているが、出土品であるにもかかわらず、腐食や摩損などは最小限にとどめられ、当初の形姿をよく残している。中世以前の伏鉦は、これまで報告されている例が極めて少なく、成立や形式、細部意匠の時代的変化についてはほとんど言及されていない。銘文等により制作年代が確定される遺品も皆無に等しい状況であるが、この伏鉦の制作年代は、出土層の年代から平安時代末期(12世紀)を下限と考えられる。
交通案内JR篠ノ井線村井駅から車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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