長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 書跡・典籍・古文書 |
指定年月日 | 平成 27/07/07 |
時代区分 | 鎌倉時代 |
年代 | 鎌倉時代(12世紀中頃-13世紀中頃) |
作者 | |
所在地 | 松本市内田2573 |
寸法・材質・形状 | 竹紙、折本装 |
概要解説 | 牛伏寺に伝わる大般若経は、12世紀中頃から13世紀中頃にかけて開版された南宋の思渓版である。長野県内では、経典ではないが、松本市美術館が所蔵する中国三大史書の一つ『史記』を継承した『宋版漢書』が重要文化財に指定されている。牛伏寺は慶長17年(1612)の火災により、伽藍を焼失しており、その際本経も巻首・巻末を焼失し、焼失を免れた巻にも焼跡が痛々しく残されている。残された巻の巻末には慶長年間に、牛伏寺2世憲怡、3世憲康が真読した記録があることから、遅くとも江戸時代の初めには牛伏寺の所蔵に帰していたことがわかる。牛伏寺12世が寛保3年(1743)に記した『金峯山牛伏寺由来記』の寺宝の記載には、「唐本大般若百二十九巻 題号紺紙金泥 玄宗皇帝御宸翰」とあり、この時から35巻が失われたことがわかる。また、大般若経は600巻が一揃であることから、これより以前(慶長の大火であろうか)にその多くが失われていることになる。 |
交通案内 | JR篠ノ井線村井駅から車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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