長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 書跡・典籍・古文書 |
指定年月日 | 平成 27/07/07 |
時代区分 | 室町時代 |
年代 | 1409年(応永16) |
作者 | 法印権大僧都宥快 |
所在地 | 松本市内田2573 |
寸法・材質・形状 | 紙本墨書、掛軸 |
概要解説 | 謹厳な楷書に巧妙な梵字を交えた本作の注目すべき点は、本紙のサイズである。本来の原形が巻子本であったとすると少し大きすぎるし、もちろん冊子本ではなかったであろう。とすると、もともと本作そのものが原形である可能性が高く、掛軸に仕立て、祈願を目的に鑑賞用に供されたと考えられる。部分的に破損・虫損、汚れがあるが、全体を通じて書に一貫性があり、充実感溢れる書きぶりが見る側に伝わってくる。「光明真言」を含む「偈頌」の形態をとり、冒頭に「月輪(満月)」を取り上げている。月輪は、その形が欠けることなく、その光が清浄なことから、密教では種々の象徴として用いられる。本文と同筆で、「応永十六年十二月日 法印権大僧都宥快記之」とあり、まぎれもなく宥快の自筆本であり、65歳の筆と考えられる。 |
交通案内 | JR篠ノ井線村井駅から車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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