長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 書跡・典籍・古文書 |
指定年月日 | 平成 27/11/25 |
時代区分 | 安土桃山時代 |
年代 | 1583年(天正11) |
作者 | |
所在地 | 須坂市臥竜2-4-1(須坂市立博物館) |
寸法・材質・形状 | 軸装 |
概要解説 | 日本初の製糸結社である東行社を創立した一人で、幕末から明治中期にかけて須坂町の製糸業と町政発展に寄与した、小田切辰之助(1839-1904)の屋敷に遺されていた。この書状は『信濃史料』第16巻54頁に、天正11年(1583)のもの【出展:『続錦雑誌』(著者:上田の蚕種家、藤本善右衛門(1815-1890))】として掲載されていることから、その存在は以前から知られていたが、原本は永らく所在不明であった。原本が実際に残存していることの意義は大変大きい。内容は、戦国末期から江戸時代初期の武将・上杉景勝(1555-1623)が、信濃を巡り徳川氏などと争っていた頃の天正11年(1583)の春に、上杉方に属していた武将の小田切四郎太郎に宛てたものである。松本を拠点としていた徳川方の小笠原氏との戦いで、大きな功績をあげたことを褒めている。当時の緊迫していた信濃の様子を伺い知ることのできる大変貴重な史料のひとつである。 |
交通案内 | 長野電鉄須坂駅から車で約10分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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