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有形文化財

木造僧形座像 モクゾウソウギョウザゾウ 1体

指定区分・種別町-指定-有形文化財
内容彫刻
指定年月日平成 24/12/20
時代区分室町時代
年代室町時代
作者
所在地上伊那郡辰野町辰野383(七蔵寺)
寸法・材質・形状像高29.8cm、桧材、一木造、内刳りなし、両手先・両脚部材亡失、彩色後補
概要解説七蔵寺は、天平9年、行基菩薩開基と伝えられている。七蔵寺縁起によると、一度焼失した後、小笠原貞宗によって応安5年に再興されたとされる。本像については詳らかでないが、七蔵寺が再興された頃の造像と考えられる。全体的に磨滅しており、表情や、衣の文様などをつぶさに観察することは難しいものの、ヒノキの一木造りの簡古な造りで、体部に右前打ち合わせの衣が表現されている。なお、この像は辰野町では数少ない僧形神像の可能性もあり貴重である。さらに、室町時代という制作年代は、伊那郡三薬師の一つとして知られる、名刹七蔵寺の創建年代の古さを査証する資料ともなりうる。また、左体側に一材を充て、背面には節が残されるなど、この材を使用して作仏する必然性が見て取れ、僧形神像の特質の一端もこの像を通して見ることができる。
交通案内JR中央東線辰野駅から車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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