長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 彫刻 |
指定年月日 | 平成 25/02/26 |
時代区分 | 室町時代 |
年代 | 1530年(享禄3) |
作者 | |
所在地 | 駒ヶ根市赤穂29-1 |
寸法・材質・形状 | 頂から顎まで24.6cm、面長21.1cm、耳張16.9cm、面奥17.0cm、木造、彩色 |
概要解説 | 木造で彩色を施し、全面に波状の皺をあらわし、両目をむき鼻は前方に長く伸び上顎の前歯を剥き出しにして開口する。髪をすべて後方に上げて毛筋を陽刻し、額をあらわにする。面裏に「奉施入代壱貫文 兵部卿法眼作 享禄三年庚刀□月日」の墨書があり、享禄3年(1530)に制作されたことが分かる。光前寺に残る獅子頭・宇転王面・陵王面は、光前寺に伝えられる雨乞い信仰並びにかつて実際に芸能に用いられたことを裏付ける貴重な面である。陵王は、羅陵王とも称され、舞楽の左方(唐楽)に属する壱越調(いちこつちょう)の一人舞に用いられる面である。この曲目は、北斉の蘭陵武王・高長恭(541-573)の逸話にちなみ、眉目秀麗な名将であった蘭陵王が優しげな美貌を獰猛な仮面に隠して戦に挑み見事大勝したため、兵たちが喜んでその勇士を歌に歌ったのが由来とされている。また、陵王面は頭上に龍を乗せることから、その舞は雨乞いにも効力を発揮するとされた。 |
交通案内 | JR飯田線駒ヶ根駅から車で15分、中央自動車道駒ヶ根ICから車で5分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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