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有形文化財

光前寺宇転王面 コウゼンジウテンオウメン 1面

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容彫刻
指定年月日平成 25/02/26
時代区分時代区分不明
年代
作者
所在地駒ヶ根市赤穂29-1
寸法・材質・形状頂から顎まで32.3cm、耳張18.4cm、面奥10.2cm、木造、彩色
概要解説木造で彩色を施し、冠を付け、眉をつり上げ目は下方をにらむ。上歯で下唇を噛み、眉・口髭・顎鬚を蕨手状にあらわす。本面の制作時期は不明であるが、同寺が所蔵する青獅子と作風が一致しており、江戸時代初期の作品とされている。光前寺に残る獅子頭・宇転王面・陵王面は、光前寺に伝えられる雨乞い信仰並びにかつて実際に芸能に用いられたことを裏付ける貴重な面である。宇闌王(宇転王)は、仏教にいち早く帰依しあつく保護をした西域の王国ホータン(于転)の王-「于転王」に由来すると考えられる。(于転の「転」は門構えに「眞」を付した一字)中国五台山で生まれたいわゆる五台山文殊信仰では、仏陀波利、大聖(最勝)老人、善財童子らとともに、霊峰五台山に住まう文殊菩薩の眷属とされ、文殊菩薩が乗る獅子を曳く馭者の役割を担った。光前寺においても、獅子を曳く面として使用されたと考えられる。
交通案内JR飯田線駒ヶ根駅から車で15分、中央自動車道駒ヶ根ICから車で5分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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