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有形文化財

溝口の塚古墳出土品 ミゾグチノツカコフンシュツドヒン 201点

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容考古資料
指定年月日平成 24/06/14
時代区分古墳時代
年代古墳時代中期(5世紀後半)
作者
所在地飯田市上川路1004-1(飯田市考古資料館)
寸法・材質・形状
概要解説溝口の塚古墳は、飯田市上郷別府にあった全長推定47.5mの前方後円墳で、古墳時代中期(5世紀後半)の築造と考えられる。国道153号飯田バイパス建設に伴い発掘調査を実施し、後円部の竪穴式石室より被葬者の男性人骨1体とともに甲冑類、武器類などの副葬品が、また、墳丘及び周溝から武器類、工具類、農具類、祭祀に用いられたと考えられる土師器、文様が線刻された埴輪などが出土した。副葬品は、鉄製の冑や甲、直刀や剣が主体で、直刀・剣の柄には鹿角を用い彫刻を施した装飾性の高いものもあり、これらは政治的な目的で大和政権から地方の支配者に配布されたと考えられ、当時、飯田地方と中央政権の間に密接な関係があったことを示す資料として重要である。また、被葬者や副葬品から朝鮮半島との関係も示唆される。飯田古墳群の一角をなす前方後円墳から出土した一括資料であり、律令国家成立以前の中央と地方の関係を地方の視点から捉えることのできる資料として価値が高い。
交通案内JR飯田線時又駅から徒歩20分、中央自動車道飯田ICから車で20分、三遠南信自動車道天龍峡ICから車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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