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有形文化財

八幡宮本殿 ハチマングウホンデン 1社

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容神社建築
指定年月日平成 23/03/08
時代区分江戸時代
年代1818年(文政元)
作者小口 直四郎
所在地伊那市上牧6253
寸法・材質・形状間口柱間1.8m、二間社流造、こけら葺、軒唐破風付
概要解説本殿覆殿の中に建つ間口柱間1.8メートルの二間社流造、こけら葺の建物で、軒唐破風を付ける。1818年(文政元)の寄付棟札には「諏訪高木村大工棟梁 直四郎」とあり、立川和四郎一門の小口直四郎によって造られたことがわかる。本殿は、軸部も彫刻も欅の白木造で、木鼻の口の部分にのみ彩色がみられる。組物は二手先にし、支輪に波に千鳥の彫刻、中備には松・鳩、鶴、妻飾には鳳凰の彫刻を入れている。彫刻の見どころは向拝虹梁上にある碁を打つ三聖人で、碁盤の目まで細かく彫られている。この他唐破風内には雲に麒麟、木鼻には唐獅子と象、海老虹梁は上り龍・下り龍の丸彫り、手挾には牡丹の籠彫り、脇障子には八幡宮らしい武人の題材で「張良と黄石公」の彫刻を用いている。また、一枚板を桟唐戸のように彫った扉には宝尽くしの彫刻が入っている。立川流の作風の中でも特に人物彫刻を主にした直四郎の作風がうかがえる。
交通案内中央自動車道伊那ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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