長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 絵画 |
指定年月日 | 平成 23/07/20 |
時代区分 | 明治時代 |
年代 | 1906年(明治39) |
作者 | 菱田 春草 |
所在地 | 飯田市追手町2-655-7(飯田市美術博物館) |
寸法・材質・形状 | 縦49.5cm、横70.3cm、絹本著色、軸装 |
概要解説 | アメリカ・ヨーロッパの外遊を終えての帰国後まもない頃の作品。菱田春草は、帰国後に横山大観との連名で発表した『絵画に就いて』という小論文の中で、海外の作品に触れることによって色彩の重要性を再認識したことに言及している。「帰樵」では、その言葉を裏づけるように色彩表現に重きが置かれている。外遊前より取り組んでいた没線描法に欧米の風景に学んだ色彩法を取り込み、朦朧体と批判された濁り気味の色彩を改善して、より透明感と空間の広がりを持つ作品を実現させている。春草が7年あまり研究を重ねてきた没線描法は、外遊を経てひとつの結実点をむかえる。「帰樵」はこの時期の作風をよく示す作品として重要である。 |
交通案内 | JR飯田線飯田駅から徒歩15分、中央自動車道飯田ICから車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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