長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 絵画 |
指定年月日 | 平成 23/07/20 |
時代区分 | 明治時代 |
年代 | 1904年(明治37) |
作者 | 菱田 春草 |
所在地 | 飯田市追手町2-655-7(飯田市美術博物館) |
寸法・材質・形状 | 縦44.5cm、横60.0cm、絹本著色、軸装 |
概要解説 | 菱田春草は、明治37年(1904)にアメリカへ渡り、ボストン、ニューヨーク、ワシントンで、同行した横山大観とともに作品展を開いた。当時の日本での評価に比して作品の評価が高く、この時の資金によってふたりは欧州旅行を実現させている。「夕の森」は、ボストンにアメリカ支店を構えた美術商・山中商会が所蔵していた作品で、支店で飾られていたという来歴がある。春草の滞米作であることを確実視することのできる数少ない作品である。沈みゆく夕陽を背景に、うっすらと浮かび上がる森と、その上空を飛び去るカラスの群れを描いている。日常の一コマにあるような何気ない風景を没線描法によって描き出し、静かな写実性と情緒感を表現している。朦朧体が欧米の作品に触れて、深化していく過程をよく表している滞米期の代表作である。 |
交通案内 | JR飯田線飯田駅から徒歩15分、中央自動車道飯田ICから車で15分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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