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有形文化財

旧飯田城の桜丸西門(雲彩寺山門) キュウイイダジョウノサクラノマルニシモン ウンサイジサンモン 1棟

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容城郭建築
指定年月日平成 22/08/20
時代区分江戸時代
年代江戸時代(18世紀前半)
作者
所在地飯田市上郷飯沼3335
寸法・材質・形状高さ4.6m、薬医門、桟瓦葺、切妻造
概要解説旧飯田城の桜丸は、今の長野県飯田合同庁舎が建つあたりをいい、脇坂氏藩主の時代に多くの桜を植えたため桜丸と呼ばれ御殿は桜丸御殿と称される。堀氏の時代になってから若殿の住居や殿様の隠居所として利用され、安政年間には桜丸御殿で政務を行うようになった。桜丸御門(赤門)は桜丸の正面の門であり、桜丸西側の門が雲彩寺山門とされる。飯田藩が廃藩となり飯田城の城門・堀の類の払下げが行われた際、上郷村の斉藤重胤氏が城内の門2基を買い受けたうちの1基で、そのまま土蔵にたたんだままになっていたものを大正10年頃、上郷村の吉川源美氏が買い受け雲彩寺に寄進した。4本の柱の上に切妻屋根をのせる薬医門と呼ばれる形式で、両脇に塀を伴い片側に潜門の扉がある。簡素な造りながら柱などの部材はがっしりして太く、屋根も大振りで城郭建築の風格を感じさせ、飯田城の現存する遺構が極めて限られている中で重要な建造物である。
交通案内JR飯田線伊那上郷駅から徒歩20分、中央自動車道飯田ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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