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県宝

園原家住宅主屋、馬屋、神殿(本殿上屋)、本殿 ソノハラケジュウタクオモヤ ウマヤ シンデン ホンデンウワヤ ホンデン 4棟

指定区分・種別県-指定-県宝
内容民家建築
指定年月日平成 24/09/20
時代区分江戸時代
年代江戸中期
作者
所在地木曽郡南木曽町読書
寸法・材質・形状主屋-間口6間半、奥行8間、中2階、切妻造、妻入、鉄板葺、本棟造 馬屋-間口3間、奥行1間半、切妻造、桟瓦葺 神殿-間口3間、奥行4間、切妻造、桟瓦葺 本殿-間口1.1m、切妻造、妻入、こけら葺
概要解説園原家は、三留野宿東山神社の神官を先代まで務めた家である。主屋は、間口を3分割して奥行き方向に居室を配した3列型の間取りで、中央に広い居室を設けている点は、本棟造りによくみられる間取りである。10畳の座敷を2室連ねて、その奥に5畳のジョウダンの間を更に設けている。また、板壁が多く閉鎖的であることなど、県内における江戸中期以前に建築された民家の特徴をもっている。馬屋は、主屋とは別構造であり床を掘り下げる形式は、南木曽町の古民家にみられる特徴である。神殿は、板敷きで奥行きの後半の床を一段高くして、弁柄塗りの明神鳥居を立て、奥に本殿を安置する。本殿には、鏡が安置されている。園原家住宅は、県内に残る神官の住宅として建築年代が古いだけでなく、江戸時代中期の古い本殿を持っている点で、全国的にも貴重な遺構である、馬屋を含めた主屋は、木曽郡内における民家の形式をよく伝えている。長野県における江戸時代中期の神官屋敷を知る上で貴重な遺構であると同時に、神道の歴史・民俗を知る上でも貴重な存在と認められる。
交通案内JR中央西線南木曽駅から徒歩10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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