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有形文化財

梵鐘 ボンショウ 1口

指定区分・種別町-指定-有形文化財
内容金工品
指定年月日平成 23/08/01
時代区分江戸時代
年代1795年(寛政7)
作者小嶋大次郎貞紀
所在地南佐久郡小海町小海5852-1
寸法・材質・形状全長53.8cm、梵鐘長さ41.3cm、竜頭12.5cm
概要解説鋳物業が行われていたのは上田の常田村で、この地方には「常田の鋳物」という言葉があり、3人の鋳物師が下野(栃木県)から天明のころ移ってきたといわれている。3人の鋳物師は鍋家と言われ、それぞれ「鍋八」の半田八郎衛門、「鍋久」の小嶋久兵衛、「鍋大」の小嶋大次郎である。鍋八は小県郡、佐久郡、鍋久は更級郡、鍋大は埴科郡の鋳物師であった。従ってこれらの地域は上田鋳物師の独占圏であり、寛政6年(1794)には佐久郡の総入会大工職が与えられた。笠原の梵鐘はこの翌年に鋳造されたものである。貞紀は文化年間に京都で橋の擬宝珠を鋳込んでいるほか、小県郡伊勢山観音堂の、鰐口、信濃国分寺三重塔九輪など多くの作品を手掛けている。この梵鐘は鋳造後200余年が経過しているにもかかわらず、しっかりとした形を保ち製作者や鋳造年月もはっきりしており、また小海町内で現存している梵鐘は少なく、貴重な存在といえる。
交通案内JR小海線馬流駅から車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。