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天然記念物

臼田トンネル産の古型マンモス化石 ウスダトンネルサンノコケイマンモスカセキ 1括

指定区分・種別県-指定-天然記念物
内容地質・鉱物
指定年月日平成 25/03/25
時代区分時代区分なし
年代約100万年前
作者
所在地佐久市中込2913(佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所)
寸法・材質・形状左上顎第3大臼歯-長さ25.4cm、幅8.6cm 左下顎第3大臼歯-長さ7.9cm・8.8cm・5.2cm・1.0cm、幅7.8cm・7.9cm・4.9cm・4.1cm 切歯片-最大長17.2~6.7cm、最大径11.0~2.4cm
概要解説平成20年11月27日、中部横断自動車道(仮称)臼田トンネル工事現場において掘削土置き場から発見された。古型マンモス化石は日本で27例目の発見であるが、長野県の山間地からの発見は初めてであり、従来の分布域の空白を埋めるものである。古型マンモスは120万年前頃に中国大陸から移入してきたと考えられており、日本での生息年代は120万年~70万年前であるとされている。臼田標本は産出した礫層から、生息年代はおよそ100万年前であると考えられることが明らかとなり、日本列島における古型マンモスの進化の過程を解明するうえで、非常に貴重な資料である。また、ほぼ同一個体と考えられる状況で上顎臼歯及び下顎臼歯並びに切歯が発見された例は全国でも初めてであり、古型マンモスの形態的特徴を知るうえでも貴重な資料である。左上顎第3大臼歯はほぼ完全な保存の良い標本。左下顎第3大臼歯は4つの破片を発見し、直接には接合しないがすべて同一の左下顎第3大臼歯と考えられている。切歯片は主なもの10点のほか、小片多数を発見した。
交通案内JR小海線北中込駅から車で5分、上信越自動車道佐久ICから車で15分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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