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有形文化財

鏝絵「牛乃乳」 コテエ ウシノチチ 1点

指定区分・種別市-指定-有形文化財
内容美術工芸品その他
指定年月日平成 24/02/29
時代区分明治時代
年代明治後半
作者関野 彦三郎
所在地須坂市須坂812-2(須坂市旧上高井郡役所)
寸法・材質・形状高さ110cm、長さ138cm、漆喰
概要解説牛乳屋の看板として製作した「牛乃乳」は、乳牛を飼い、牛乳を市販していた南原町の坂本屋(坂田家)の宣伝用に作られたものである。漆喰を塗った上に鏝で描き出す鏝絵で、同町の左官職人であった頭領・関野彦三郎氏により、明治時代後半に制作されたと考えられている。関野彦三郎(安政6年~大正5年 1859~1916)は、18歳で江戸に出て、当時左官の聖徳太子とうたわれた伊豆の長八の門に入り、帰郷後は、実弟の飯泉由之助氏をはじめ十数人の弟子に技術を伝えた。明治時代、牛乳を「牛の乳」と呼び、坂本屋の最盛期には小布施・中野町まで配達したと伝えられている。当時の牛は白黒のホルスタイン種ではなく、茶色の短角牛ジャージー系で、灰野は主産地で“貸し牛”も盛んであった。
交通案内長野電鉄須坂駅から車で5分、上信越自動車道須坂長野東ICから車で10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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