長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
---|---|
内容 | 彫刻 |
指定年月日 | 平成 20/12/22 |
時代区分 | 江戸時代 |
年代 | 1721年(享保6) |
作者 | |
所在地 | 松本市五常8184-ロ |
寸法・材質・形状 | 像高-薬師如来43.0cm、日光・月光菩薩41.5cm 桂材、寄木造、玉眼、古色塗 |
概要解説 | 像容は、通例にならう薬師如来坐像で、左手は膝上で薬壺(亡失)を戴き、右腕は屈臂して施無畏印を結び蓮華座に結跏趺坐する。頭部の肉髻部と地髪部の境はなだらかで、肉髻珠(水晶)をつける。頭部は全体に張りが強く、大粒の螺髪をていねいに刻む。髪際は波形で耳朶は環状とする。面相は白毫相で大粒の白毫は水晶とする。顔立ちはやや面長で切れ長の細い俯眼する眼差し、引き締まった口許などは穏やかで、瞑想しているかのような表情を示す。体部は偏衫、通肩の納衣、裳を着すが、袂の下端を胸元に差し込む。衣文は様式化が認められるが、襞の綾を紐状に高く盛り上げ、その流れるような刻みは繊細であるものの力強さを内に秘めている。なお背面は省略化が認められる。本像は頭体幹部の調和がとれ、安定感のある薬師如来坐像といえる。 |
交通案内 | JR篠ノ井線明科駅から車で25分、長野自動車道安曇野ICから車で40分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます