長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 市-指定-有形文化財 |
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内容 | 歴史資料 |
指定年月日 | 平成 20/12/22 |
時代区分 | 江戸時代 |
年代 | 江戸中期 |
作者 | |
所在地 | 松本市会田3596 |
寸法・材質・形状 | 像高134.0cm、髪際下128.5cm、桂材、寄木造、玉眼、漆箔 |
概要解説 | 本像は通例の千手観音に比べ個性の強い姿態を示す。頭部は高い宝髻とし仏面を付植しない。天冠台の正面には、化仏を付植した痕跡が一箇所確認されるが、その周囲には、菩薩面や忿怒面などを付植した痕跡がない。鉄鈎、錫仗を執る脇手は、著しく大きく、しかも短く彫出され、肩上の背面に垂直に立てられ、持物を執った形跡は確認されない。宝鉢も同様に、大きく彫り出されているが、鉄鉢をつけた形跡は確認されない。体側に付植された脇手は、体部の大きさに比して著しく細くて短く、持物をつけた形跡は確認されない。髪際及び天冠台下の後頭部の地髪はマバラ彫とし、面相は白毫相であるが、現状は白毫は亡失し、硝子製の玉を入れる。顔立ちは、頬がふっくらと張り出した童顔であるが、大きく弧を描く眉、目尻を吊り上げた俯眼する眼差し、上唇の厚い口許などは、やや厳しい表情を示す。 |
交通案内 | JR篠ノ井線明科駅から車で25分、長野自動車道安曇野ICから車で25分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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