長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 県-指定-県宝 |
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内容 | 彫刻 |
指定年月日 | 平成 28/03/17 |
時代区分 | 平安時代 |
年代 | 平安後期 |
作者 | |
所在地 | 飯山市瑞穂7117-2 |
寸法・材質・形状 | 像高34.5cm、一木割矧造 |
概要解説 | 小菅山に現存する最古の馬頭観音像であり、元来、馬頭観音像を草創の本尊としたと伝える小菅山の「加耶吉利堂」本尊と伝えられる像である。朽損が大きく、頭上の馬の標幟や背面材、真手・脇手の大半を失っており、当初の脇手数や持物は不明であるが、現状痕跡ではもと三面六臂、忿怒相、坐姿の馬頭観音像である。岩に腰かけた坐姿であらわされる点で同系他像と異なる稀有な形姿の作例として彫刻史的意義は高く、また、修験の霊場・小菅山における現存最古の馬頭観音像であり、寺伝にみる馬頭観音信仰が平安後期に遡りうることの証左となるとともに、当地の「牧」文化や水分信仰と馬頭観音信仰との関わりを考えるうえで重要な作例である。 |
交通案内 | JR飯山線戸狩野沢温泉駅から車で10分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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