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県宝

魚形線刻画土器 ウオガタセンコクガドキ 1点

指定区分・種別県-指定-県宝
内容考古資料
指定年月日平成 27/02/19
時代区分縄文時代
年代縄文時代
作者 
所在地飯山市飯山1434-1(飯山市ふるさと館)
寸法・材質・形状 
概要解説口縁部の4分の1を残し、胴下半部まで残存する鉢形土器の破片である。土器の口縁直下には魚の頭部を粘土紐の貼り付けで表現し、土器下半部に向けては魚の体部や背鰭、尾鰭を棒状工具で線刻している。これはシュモクザメの特徴を表現しているとみられる。結果として抽象的な表現になっていて、これは縄文時代原始芸術における特有の表現方法がよく表れているということができる。線刻された動物絵画資料は全国的にも僅少であり、列島における原始絵画の歴史を知る上で貴重である。また、在地土器と大差ない粘土で作られた土器にシュモクザメの特徴を的確に表現していることから、地理的にみて日本海沿岸部の情報が飯山まで入ってきていることが想定される。縄文時代晩期における日本海の沿岸部との交流の深さをうかがい知ることができる重要な考古資料となる。
交通案内上信越自動車道豊田飯山ICから車で約10分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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