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有形文化財

大方儀 ダイホウギ 1点

指定区分・種別町-指定-有形文化財
内容美術工芸品その他
指定年月日昭和 62/05/19
時代区分江戸時代
年代江戸時代
作者 
所在地上水内郡飯綱町芋川
寸法・材質・形状高さ1.2m、木製 
概要解説大方儀は地形をはかる測量器で、芋川の和算家外山与五兵衛璠良(寛政2年(1790?)-文久2年(1862))の遺品と伝える。16個の部材からなる木製の本体に、金属製の半円盤、定規、磁石、錘が附属し、部材の組み合わせかたによって異なる形状になるが、詳しい使用法は未解明である。高い技術に裏づけられた精密な器具であるが、半円盤や定規に刻まれた目盛りにわずかな乱れがあることから、地方の職人による特注製品と考えられている。外山璠良は大倉村(長野市豊野町)の関流和算家竹内(武内)度道の門人で、度道から測量術の免許が与えられている。和算は江戸時代にわが国で独自に発達した数学で、各地でさまざまな流派が独自の展開をしたとされる。竹内度道が伝授した測量術もそうした和算に基づく学芸の一つで、この大方儀を用いた独自の測量法が当地で実践されたと考えられている。飯綱町における和算と測量術の広がりを知る貴重な資料である。
交通案内しなの鉄道牟礼駅から車で15分、上信越自動車道信州中野ICから車で20分

※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。

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