長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 町-指定-有形文化財 |
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内容 | 陶芸品 |
指定年月日 | 昭和 62/05/19 |
時代区分 | 明治時代 |
年代 | 明治時代 |
作者 | 小林栄十郎、小林作治郎 |
所在地 | 上水内郡飯綱町赤塩 |
寸法・材質・形状 | 1 製品60点-陶器・煉瓦 2 製造用具89点-木製 3 文書類848点-紙本等 |
概要解説 | 江戸時代末期から昭和初期にかけて小林栄十郎(?~1867)・作治郎(1854~1929)の父子が赤塩毛野で操業した製陶業を「赤塩焼」と呼ぶ。小林家に伝来する資料は父子二代にわたる製品(陶器・煉瓦)、製造用具、記録類である。栄十郎は尾張国赤津村の瀬戸焼の陶工で、赤塩に移住して窯をかまえ生活雑器を生産した。当時信州最北端の窯として陶器の大産地から遠い当地では広く歓迎された。作治郎は製陶技術を生かし明治19年(1886)から2年間、信越鉄道建設資材の煉瓦製造を請負い製陶窯を活用して煉瓦をつくった。製品は戸草トンネル(信濃町)に使用され現在も残っている。その後、作治郎は次第に規模を縮小しつつ最晩年まで製陶を続けた。赤塩焼は身近な生活雑器を生産し当地の暮らしに利便をもたらしたとともに、わが国鉄道黎明期の資材用煉瓦を製造して近代化に大きく貢献した点から重要な価値を有するものである。 |
交通案内 | しなの鉄道牟礼駅から車で15分、上信越自動車道信州中野ICから車で20分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
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