長野県の芸術・文化情報センター公益財団法人 八十二文化財団
指定区分・種別 | 国-指定-重要文化財 |
---|---|
内容 | 洋風建築 |
指定年月日 | 平成 23/06/20 |
時代区分 | 昭和時代 |
年代 | 1928年(昭和3)10月28日 |
作者 | |
所在地 | 諏訪市湖岸通り4丁目 |
寸法・材質・形状 | 浴場-建築面積649.70平方メートル、鉄筋コンクリート造、地上2階一部3階地下1階建、切妻造、妻入、スレート葺、正面玄関及び八角塔屋付属、八角換気塔二所付 会館-建築面積574.68平方メートル、木造一部鉄筋コンクリート造2階建、切妻造、妻入、スレート葺、正面車寄付 渡廊下-折曲り延長27.3m、木造、両下造、スレート葺、浴場及び会館に接続、便所及び地下室付倉庫含む |
概要解説 | 片倉館は、当時世界最大規模の製糸会社に成長した片倉製糸紡績株式会社の創立50周年記念事業として、創業家である片倉家が私財を投じて建設したもので、昭和3年(1928)10月28日に竣工した。社長である二代目片倉兼太郎が、欧米諸国の視察旅行で訪れた温泉保養施設から着想を得て一族に提案し、社員のみならず地域住民にも開かれた公共の福利厚生施設として計画された。設計は台湾総督府庁舎等を手がけた森山松之助である。また、片倉館は、西洋の建築様式を咀嚼し、巧みに変形を加えた印象的な立面構成をもつとともに、内部の装飾の密度も高く、わが国の建築家による、昭和初期における新しい洋風意匠の展開を示す優れた建築作品の一つとして重要である。浴室はもとより複数の「客間」や「休憩所」を備えた近代的な温泉施設であり、実業家が建設した最初期の公共の福利厚生施設として高い歴史的価値を有する。 |
交通案内 | JR中央東線上諏訪駅から徒歩約8分、中央自動車道諏訪IC・岡谷ICから車で10分 |
※ご注意ください:すべての文化財は見学が可能とは限りません。見学の際は、事前に関連する教育委員会へお問い合わせください。
写真をクリックすると拡大画像がご覧いただけます